Vol.1(第1話):犬とくらすインテリアショップ
ペットやプランツを日々の生活にプラスして生まれる「ゆたかなくらし」
そんなすてきなライフスタイルを実践する人やお店を追ったフォトローグが、この連載〈YUTAKA+〉(ゆたかプラス)です。
記念すべき連載第1回目に登場するのは、福岡市薬院で北欧家具を中心に扱うインテリアショップ〈NEST〉と、その看板犬ハルオ。
スタッフとしてショップを切り盛りする松岡さんに、お話をうかがいました。
個性的なショップが点在し、福岡市内でも独特の雰囲気を持つ薬院エリア。
その中でもひときわ異彩を放っているのが、インテリアショップ〈NEST〉です。
このお店が人を引きつける理由は、そのハイセンスな品ぞろえはもとより、看板犬である2歳のゴールデンレトリーバー、ハルオの存在にもあるのではないでしょうか。
「来てくださるお客さまは、たいてい帰り際にハルオをなでていかれるんですよ」
やさしい笑顔が印象的なスタッフの松岡さんはそう話してくれました。
「ハルオも、犬好きなお客さまには自分から近寄っていくんです。わかるんでしょうね」 「犬が苦手なお客さまがいるときはゲートの中に入れておきますが、基本的に、お店でハルオは自由に過ごしています。でも、私たちスタッフは、常にハルオがどこにいるかを目の端で見ているようにしているんです」と話す松岡さん。
普通のインテリアショップでは必要ない、犬に関連した仕事も多いはずですが、ほかのスタッフも自然にそれをこなしています。
「今、自宅で犬を飼っていることはなくても、実家で犬を飼っていたというスタッフも多いんです」
松岡さんの実家も常に犬がいる家庭だったそう。
そのせいか、気負いなくハルオと空間を共有しているのがわかります。 仔犬のときからお店で飼われているハルオですが、最初からこんなにいい子だったわけではありません。
「しつけをするために、週3日、ドッグスクールに泊まらせたりもしたんです」
今だから松岡さんも笑ってそう話してくれましたが、当時は心配事も多かったはずです。
オーナー夫妻やスタッフの愛情を受けたハルオは、今ではすっかりお店になじんでいます。
「ついつい、通りすがりにハルオをなでてしまうんです」とは、男性スタッフの江口さん。
店のレジ横のスペースでゆったり横になったり、静かに店内を歩き回るハルオを見ると、スタイリッシュなお店なのに、まるで我が家にいるかのような気分になり、長居してしまうことも。
また、実際の生活に近い雰囲気だからこそ、店内の家具を自分の家に置いたら……というイメージもふくらみます。 店内の風景に自然に溶け込むハルオ。
〈NEST〉と彼が切っても切れない関係にあることは、少しその時間を共有するだけでわかります。
では、ハルオはこのお店でどんな1日を過ごすのでしょうか。
続く第2話では、その「ゆたかなくらし」を少しのぞいてみましょう。 SHOP INFO. NEST 福岡市中央区薬院2-13-27 NEST Bldg-1
TEL. 092-725-5550
SHOP HOURS 11:00AM – 8:00PM 不定休