Vol.7(第1話): P2でアクアリウム~初心者編~
ペットやプランツを日々の生活にプラスして生まれる「ゆたかなくらし」。
そんなすてきなライフスタイルを実践するためのフォトローグが、この連載〈YUTAKA+〉(ゆたかプラス)です。
連載7回目は、前回の舞台P2 ペットワールド トリアス久山店を再び訪問し、このお店で大人気の“アクアリウム(※)”について聞いてきました。
魚を飼うのが初めてという初心者さんから、もっと難しいものにチャレンジしたい!という上級者の方まで満足できるという、久山店のアクアリウムコーナー。今回は、今までメダカしか飼ったことがないという初心者親子と一緒に、魅力あふれるアクアリウムの世界をお伝えします。
※アクアリウムとは英語で“水槽”のことですが、日本では、水槽そのものから、その中で生き物や水草を飼うことまでを指すこともあります。
ますます多様化する現代の住宅事情。ペットを飼いたくても、犬や猫は難しいという方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、比較的飼いやすいのが観賞魚です。福岡県糟屋郡にあるP2 ペットワールド トリアス久山店でも、観賞魚は大人気。このお店には知識が豊富で親切なスタッフがそろっているということもあり、初心者から上級者まで、さまざまな観賞魚オーナーが足しげく通っているのだそう。
まず第1話では、世話が簡単で大がかりな設備もいらない、久山店でも大人気の淡水魚、ベタの魅力を聞きました。
「ベタは小さな水槽で飼うことができるので、水替えも簡単で人気のお魚なんですよ」。色とりどりのベタたちに囲まれて呆然としている親子に、店員さんが優しく声をかけてくれました。
なるほど! でもどの水槽にも1匹しか魚が入っていないのですが?
「ベタのオスは縄張り意識がとても強くオス同士は相手が死ぬまで戦います。その性格を利用してタイなどでは闘魚として賭けの対象になります。そのため、1匹飼いが基本なんです。指を水槽に近づけるだけで、ヒレを開いて威嚇してきますよ」。
この見事なヒレは威嚇のためだったのですね……。
「そうなんです。だから美しいヒレを開かせるために、鏡を見せたりオスの水槽を並べたりして興奮させる方法もあるんですよ」
その様子を子どもと観察するのも楽しそうですね!
「観察といえば、オスが出すこの泡が増えてくるのは、繁殖の準備が整っている合図なんです。毎日観察しているとよくわかるので、慣れてきたらぜひ繁殖にもチャレンジしてみてくださいね」。
ヒレのかたちがいろいろありますが、種類が違うのですか?
「ベタは多くの品種改良を重ねられてきた魚で、色もヒレのかたちもさまざまです。特に珍しいものは、お値段も上がってしまいますが……」。
黒や鮮やかな原色、それにミックスカラーまで、本当に多種多様ですね。
「カラフルな石を底に敷いてカラーコーディネイトをするお客さまもいらっしゃいます。そういう楽しみ方ができるのも、ベタの魅力ですね」。
家族で相談しながらお魚の色や種類を選べば、ますます愛着が深まりそう。ちなみに黒はなかなかお店に入ってこないのだとか。ちょくちょくお店を訪ねて、珍しい種類が入荷していないかチェックするのもおすすめです。
飼うのが簡単といわれるベタですが、注意する点はありますか?
「エサやフンで水が汚れてしまうので、1週間に1回程度、3分の1ほど水槽の水を入れ替える必要があります。それから、熱帯の魚ですので、水温を26~28℃程度に保つことですね。冬場はあまり寒ければ、パネルヒーターのようなものを敷いてもいいかもしれません」。
なるほど。金魚でもエアーポンプのようなものをつけたりすることがありますが、それは必要ないのですか?
「ベタはエラ呼吸だけでなく、ラビリンス器官を通して直接空気中から酸素を摂取することができるので、エアーポンプは必要ありません。水流を嫌うので逆効果になります。
上手に飼っていただければ、3年ほどは一緒に暮らせますよ」。
説明を聞きながら、ベタに見入っていたお母さんが、何かに気づいたようです。ここにある水槽は水が少ないような気がするのですが、水はあまり入れないほうがいいということでしょうか?
「とても活発な魚なので、あまりギリギリまで水を入れると、ジャンプして飛び出てしまうことがあるんです(笑)。なのでこの高さなんですよ」。
ええー! こんな優美な見た目なのに、やはり闘魚なんですね。知れば知るほど興味がわいてくるベタ。夏休みの自由研究がまだ……というお子さまが観察するお魚としてもおすすめですよ。ぜひ、ご家族ご一緒に、久山店に見に来てくださいね。
SHOP INFO.
P2 ペットワールド トリアス久山店
福岡県糟屋郡久山町大字山田1004-1
TEL 092-931-9200
OPENING HOURS 10:00AM – 8:00PM
店休日はトリアスに準じます。
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