Vol.4(第1話):調和して、暮らす
ペットやプランツを日々の生活にプラスして生まれる「ゆたかなくらし」。
そんなすてきなライフスタイルを実践する人やお店を追ったフォトローグが、この連載〈YUTAKA+〉(ゆたかプラス)です。
4回目となる今回は、福岡を代表する文化人のひとりTOGGYさんのサロン兼スタジオを訪ね、自然と調和した、そのちょっと意外なライフスタイルについてうかがいました。
福岡を中心にさまざまなメディアで活躍するTOGGYさん。
その落ち着いた低音ボイスから、 “夜”のイメージが強いのではないでしょうか。
今回お邪魔した、建築家・田中俊彰氏設計のサロン兼スタジオも、その外観は黒を基調としたマスキュリンな雰囲気。
ですがよく見てみると、そこにはプランツが自然のままに溶け込んでいたのです。
「庭の花を、ここに。ちゃんと飾っているんですよ」。そうTOGGYさんが言う通り、玄関の薩摩焼の一輪挿しには季節の花。
リビングの日当たりの良い場所にも、自然なたたずまいを活かした草花が。ところどころにプランツが配されています。
「ラジオの番組でゲストの方に来ていただいても、スタジオで別れてしまったら、もうそこまで。だけど、こういうサロンがあれば、そこに招いてもっと深くその人を知ることができます。ここはそういう思いから建てた場所なんです」と話すTOGGYさん。
その思いが、部屋の中に置かれたやわらかな色合いのプランツからも伝わってくるようです。
そして、この建物に入ってまず驚かされるのが、その窓の大きさ。南北両サイドほぼ一面がガラス張りになっていて、北側は緑豊かな裏山を借景として望めるのです。
軒のある南側からはこの時季、陽がさんさんと降り注ぎます。カーテンやブラインドはなし。
「森の中だし、裏山を歩く人もほとんどいませんから」。そう話すTOGGYさんの後ろで、豊かな自然光が黒く塗られた壁の杉材を美しく演出していました。
ハンス・J・ウェグナーのシェルチェアやカストホルムのNordisk Solar社コッパー製ペンダントライトなど、デザイナーヴィンテージ家具がさりげなく置かれたクールな空間に、薪ストーブの炎やプランツの緑が自然な温かみを添えているリビング。
そのどちらにも存在感がありながら、決してぶつからない。TOGGYさんのセンスが可能にする、モダンなスタイルと自然が調和したくらしがそこにはありました。
BIOGRAPHY
TOGGY
波乱万丈の人生経験・元ミュージシャンの感性、モテ声トークを武器に様々なメディアでLifeStyleを発信し続ける「イタリア系九州男児」
多彩な経歴や経験に裏打ちされたトークで、幅広い世代を魅了している。
≪おもな番組≫
- Love FM「TOGGYのSTART UP TODAY!」
- KBCラジオ「TOGGYの土曜の夜にナンモナイト?」
- FM福岡 Super Radio Monster「ラジ★ゴン」 毎週木曜 12:30〜
- J:COM 「TOGGYの清く正しくテキトーチャンネル」