Vol.3(第2話):なおちゃんの一日
ペットやプランツを日々の生活にプラスして生まれる「ゆたかなくらし」。
そんなすてきなライフスタイルを実践する人やお店を追ったフォトローグが、この連載〈YUTAKA+〉(ゆたかプラス)です。
3回目の主役は、福岡市中央区平尾にある珈琲ふらの看板猫なおちゃん。
心地よいカフェ時間をもっとゆたかにしてくれる、なおちゃんの1日をたどります。
なおちゃんは、夜もずっとふらで過ごします。
店主の平野さんのお孫さんがつくった段ボールの“おうち”をお店の2階に置いて、その中で寝ていたことも。
平野さんの娘さんが2階の雑貨店の再開準備に取りかかってからは、おもに1階で過ごしています。
2階のスペースには、お店が再開されるのを待っているように並ぶ人気作家sosoさんの真鍮製カトラリーに混じって、なおちゃんの食器がちょこんと置かれていました。
なおちゃんはもう11歳ですが、朝になって平野さんがお店を開けると、元気にお出迎え。
猫らしく自由気ままななおちゃんですが、長年いっしょに過ごした平野さんには、やはりほかの人に向けるものとは違う表情を見せるのです。
掃除や開店準備をする平野さんの周りを歩き回りながら、きっとなおちゃんもお店を手伝っているのでしょう。
お店が開いているあいだ、なおちゃんは散歩に出かけたり、窓辺でくつろいだりして過ごします。さむがりなので、秋や冬はぽかぽかの窓辺で毛布にくるまるのも大好き。
暑いのは苦手ですが、クーラーはお好みではないようで、夏は外で過ごすことが多いのだとか。
中で外で自由にくつろぐなおちゃんを見ていると、こちらの心まですっかりほぐれていくようです。
なおちゃんのお母さんを含め、これまでたくさんの猫がふらを訪れたのだと平野さんは言います。
「8匹くらい猫がいたこともあって。子猫もいましたね。でもなおちゃんは特にかまったりしないんです。友だちという感じではなかったですね」。
ふらに住み、平野さんとともにふらを営む(?)特別な存在。
なおちゃんは自分のことをそんなふうに思っているのかもしれません。
SHOP INFO.
ふら
福岡市中央区平尾2-17-21
TEL 非公開
OPENING HOURS 11:00AM – 5:00PM
水曜・木曜定休
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